京都祇園祭のお話を中心に、総角結びの文香など作りました。
7月15日から17日まで、京都祇園祭を見学。
今回はたくさんの結びの写真が撮れました。
千年以上の歴史を誇る「祇園祭」 。9世紀に始まった夏祭りのさきがけで、
1か月にもわたる 神事や行事は都市特有の夏のお祭りです。
日本最大の都市であった当時の京都は、人家が密集し、上下水道の不備
からしばしば悪疫が発生していました。
この疫病をもたらす疫神を追い出すため、華麗な神座 (かみくら)を設けて
地域内をひき回し、神輿を迎える 先祓いとして町を清めます。
祇園祭では2つの行事が同時に行われています。 一つは八坂神社を中心とした神事です。
16日に撮った八坂神社の神輿。
八坂紋の結びと総角結びが美しく飾られ、
神輿自体にも八坂紋の文様が彫られています。
三基の神輿が神社正門を出発して、夜半に四条寺町の御旅所に納まります。
この祭りこそが平安時代に始まる祇園御霊会です。
そしてもう一つは町衆の経済力に支えられた、疫神を追い出すための山鉾巡行。
南北朝時代から室町時代にかけて行われた、華麗な疫神祓いの行事です。
次の日の山鉾巡行に備えて大切に保管されている結び。
結びの勉強をしていると伝えると、写真を撮ってくださいました。
17日は雨も上がり、美しく飾られました。
綾傘鉾は山鉾の古い形態を今に伝える傘鉾の一つ。
神様の使いとしての役割を持つ「生稚児」。長刀鉾稚児の最重要儀式は注連縄切りです。
神域との結界を解き、巡行を進めます。結びには様々な意味がありますが、「結界」という
とても重要な役割をもっています。
長刀鉾の生稚児
稚児舞を初めてみることができました。
京都のお祭りには、華麗で優雅で、深い意味のある多くの結びに出あえます。
見過ごしてしまいがちな結びですが、美しく結ばれた結びがゆらゆらと揺れる様子は
何とも優美で、京都の人々の繊細な技術と感性を感じさせられます。
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