連休は2泊3日で東北に。目的は藤原清衡が残した、中尊寺経の紐。
平清盛が残した厳島神社の平家納経と並ぶ、高度な技術で組まれた紐です。
末法思想の世の中、写経ブームとなり、清衡は経巻用の紐を5000本作りました。
残念ながら、その多くは豊臣秀吉が(勝手に、といわれてます)高山寺に移して
しまったので、わずかしか残っていません。復元したものと古いもの5本くらい見れました。色も柄も洗練されたものでした。
<中尊寺>
連休中で多くの人が訪れていましたが、杉の木に囲まれた参道の美しさは
想像以上のものでした。中尊寺の表参道「月見坂」樹齢300~400年の杉並木が続きます。
中尊寺の北方鎮守、白山神社の境内に「白山神社能舞台」はあります。
萱葺き屋根と、素木(しらき)の木目が美しい舞台です。
ここで「御神事能」を観ることができました。
ここで「御神事能」を観ることができました。
「竹生島」が上演されました。
シテ・ワキ・囃子・狂言という諸役を、中尊寺の僧侶が稽古して
務めるところが特色で、全国で唯一の例だそうです。
日本の文化は地方の歴史の力に支えられていることを感じました。
務めるところが特色で、全国で唯一の例だそうです。
日本の文化は地方の歴史の力に支えられていることを感じました。
能装束の紐はシンプルな結びですが、露の結び、胸紐の美しさは
幕の両側に結びがあります。にな結びが結ばれていました。
この結びは、葵祭の斎院の冠の美しい飾りとして
この結びは、葵祭の斎院の冠の美しい飾りとして
使われています。そのほか調度類にも見られます。
同じ結びが場所と用途によって大きく表情が変わり、またその意味も
興味深いものですが、伝統が受け継がれている場所、神聖な場所では
必ずどこかに結びを見ることができます。
ひっそりと、静かに、絶えることなく・・・。
そんな結びを愛おしく思います。