今年初めて伊勢神宮へお参りに行きました。
ウィーン交響楽団で33年間首席チェロリストを務めた
吉田健太郎さんの奉納コンサートに同行することができ
参加者は正装での特別参拝ということで、初めての
参拝は厳かに始まりました。
友人の同級生でもある吉田さんの演奏は能楽堂で
行われ、その柔らかく美しい音色が神宮の森に優しく響き
とても清々しいひと時を過ごしました。
伊勢神宮 内宮にて
神宮の結びは、相生結びでした。
この結びは祇園祭の鉾飾りにも多くみられます。
しかし、水引の相生結びはこれとは違いますし、
江戸時代の本にある相生結びも形は違います。
同様に初めて参拝した京都の下賀茂神社
ここでは相生の社が。
お能の「高砂」では「相生の松」の言い伝えが謡われ、
長寿や老夫婦の睦まじさを称えます。
水引の結びでは、やはりおめでたい結びとして
相生結びには真・行・草の三種類があります。
実用的な相生結び。
伊勢神宮での厳かな相生結び
そして、おめでたい包みを結ぶ、相生結び
相生の松は永遠に尽きない和歌の道を表して
いるといわれます。
伊勢神宮の遷宮も、いろいろな説があるようですが
遷宮を行える社会の継続を願ったものという解釈も
あるようです。
神社はいつの時代も、社会の平穏を願い、災害の多い
国の知恵として生まれてきたように思います。
そして結びも人々の願いに静かに寄り添ってきました。
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