2014年8月26日火曜日

伊勢神宮の相生結び

今年初めて伊勢神宮へお参りに行きました。

ウィーン交響楽団で33年間首席チェロリストを務めた
吉田健太郎さんの奉納コンサートに同行することができ
参加者は正装での特別参拝ということで、初めての
参拝は厳かに始まりました。

友人の同級生でもある吉田さんの演奏は能楽堂で
行われ、その柔らかく美しい音色が神宮の森に優しく響き
とても清々しいひと時を過ごしました。

伊勢神宮 内宮にて


























神宮の結びは、相生結びでした。
この結びは祇園祭の鉾飾りにも多くみられます。
しかし、水引の相生結びはこれとは違いますし、
江戸時代の本にある相生結びも形は違います。

同様に初めて参拝した京都の下賀茂神社
ここでは相生の社が。





















お能の「高砂」では「相生の松」の言い伝えが謡われ、
長寿や老夫婦の睦まじさを称えます。

水引の結びでは、やはりおめでたい結びとして
相生結びには真・行・草の三種類があります。

実用的な相生結び。
伊勢神宮での厳かな相生結び
そして、おめでたい包みを結ぶ、相生結び

相生の松は永遠に尽きない和歌の道を表して
いるといわれます。
伊勢神宮の遷宮も、いろいろな説があるようですが
遷宮を行える社会の継続を願ったものという解釈も
あるようです。

神社はいつの時代も、社会の平穏を願い、災害の多い
国の知恵として生まれてきたように思います。

そして結びも人々の願いに静かに寄り添ってきました。


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